今回はカルマの法則における「多くの人が “起こる” と信じていることは起こらないようにする原理」についてお伝えいたします。

誰しも、人生って、なぜか、期待しているとおりにはいかないんだよな、と考えたことがあると思います。
その背景にはこの原理があるかもしれません。

また、この原理は社会全体や、私たち個人の人生のどちらにも働いているものだと思います。

この原理について詳しく知ることで、自身の思い込みに気が付きやすくなるかもしれません。

あらゆる予言が外れる理由

スピリチュアルや経済において、あらゆる ” 多くの人が信じる予言 ” が外れてきた過去があると思います。
そうなっているのは、カルマの法則による「多くの人が “起こる” と信じていることは起こらないようにする原理」が関係しているでしょう。

それで、この原理の背景には、私たち人間がもつ情報に扇動されやすい性質を解消していこうという意図があると私は考えています。

情報に扇動されると、目の前のことに目を向けられなくなったり、目の前のことに、より良い対処ができなくなることが多いためです。

また、特に、根拠のない思い込みのようなものほど、思い込みどおりにならない方向にいく傾向があります。

おそらく、多くの人が感じたことがあると思うのですが、自分自身がおまじないごとのように、” 根拠なしに思い込んだ 勘 ” のようなものは、不思議なほどに外れることが多いと思います。
(もちろん、すべてではないとは思うのですが、明らかにそのような傾向があると私は考えています)

これはカルマの法則により、人間が誤った形で学習してしまうのを防ぐため、根拠なしに思い込んだことによる成功体験を得ないように導かれています。

例えば、簡単な例でお伝えすると、営業の仕事をしている人が「朝に風呂に入れば、営業で成果を上げられる」と思い込んだとして、それが因果関係的に事実ではない場合、仮に、営業で成果が上がってしまうと間違った学習をしてしまいます。

こうしたことを予防するために、根拠なしに思い込んだことによる成功体験を得ないように導かれているのだと思います。

予言の場合も、これと同様だと思います。

ただ、予言などの場合ですと、予言が当たってしまうと、私たち人間の ” 情報に扇動されやすい性質 ” が助長されてしまうといった事情もあるのでしょう。

これらのこともあり、特に多くの人が信じるような予言は当たらないように、状況は動いていくと思います。

また、この「思い込みから外れた出来事を起こしていく」というカルマの法則の原理は、私たち人間の学ぶプロセスとも深く関わっています。

根拠のないことが通用しないことで、根拠のあるやり方を見つけていく

古来から人間は根拠のないことが通用しない中、試行錯誤することで、根拠のあるやり方を見つけていっています。

同様に、私たちは、カルマの法則による「根拠のない思い込みがあれば、その思い込みどおりには上手くいかない」という流れのなかで、根拠のあるやり方を見つけ、成功体験を積んでいくのだと思います。

そのため、私たちが何かを盲信している場合、それが上手くいかないように導かれるでしょう。

ただ、因果関係に見合った良いことを信じている場合ではどうでしょうか?

例えば、「自分が幸せになるためには周囲の人に優しくすることが大切だ」といったものです。
実際のところ、幸せの因果関係を考えたときに、周囲の人に対して優しくあることは大事なことの一つであるのは間違いないと思います。

それで、結論から書くと、カルマの法則は自分の考えの答え合わせと、足りない部分などを人生展開の中で経験させてくれると思います。

例えば、一例をあげると、

  • その優しさは真に相手のためになるものか?
  • 周囲の人以外に対する優しさは必要だろうか?
  • そもそも、自分自身は本当に優しいのか?
  • 自分の幸せについては考えた方が良いか?

など、より深く、人生展開の中で答えを探求するように導かれていくと思います。

学校のテストは答えだけ合っていれば点数はもらえることが多いですが、人生においては、自分の考えていることの真の意味や足りない箇所などを熟知できるように様々な出来事が起こされていくでしょう。

では、こうした「自身の思い込みから外れた出来事が起こされていく」という原理があるとするなら、私たちは、どのように生きるのが良いでしょうか?

情報により感情が動かされるたびに、事実をベースに考えるようにする

できる最善のことは、普段から、思い込みをベースに行動しないようにすることだと思います。

具体的には、何か情報を得たときなどに感情が動くことがあると思います。
ニュースなどで殺人事件があったときに、その犯人に「許せない!」という感情が湧いたとするなら、それは情報により感情が動いたということです。

その際に、まずは、

自分は情報を観ただけであって、実際の所、その事件にどのような背景があったのかは知らない立場にいる

という事実を強く意識するようにします。

どのような事情があったか情報でしか分からない状況であるのに、表面的な情報により短絡的に「犯人は許せない!」といった結論に行きついている状態は、情報により扇動されている状態と言えるでしょう。

そのため、本当は自分は何も知らないんだ、と思い直すようにして、その犯人への感情などを持つこと自体が不合理である事実を意識するようにします。

ただこのようなことをやり続けるだけなのですが、以下のような優れた効果があります。

例えば、

  • 誰かの態度に一喜一憂する部分が少なくなる
  • 感情に振り回され判断ミスすることが少なくなる
  • 主観ではなく、事実をベースにした考え方ができるようになる
  • 潜在意識からの声を聴きやすくなる

など、様々あります。

これらの効果は、人生のあらゆる面において本質的に良い結果を得ることにつながると思います。
また、情報に扇動されやすい性質を抱えたままよりも、実質的に身を守ることにつながっているのは間違いないでしょう。

ちなみに、以前に「思い込みを外すことで、潜在意識からの知恵が得られやすくなる」というテーマでお伝えした記事があります。
関心があられる方はご覧頂ければ幸いです。

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