身近な人を大切にする効果についてお伝えいたします。
カルマの法則上、身近な人を大切にすることは重要でして、実際の所、身近な人を大切にしつづけるだけで人生全体がうまくいくといっても過言ではありません。
それで、身近な人を大切にすることは重要と分かっていても、それが果たして、人生上にどのような効果をもたらすのか?について考える事は少ないかもしれません。
今回の記事では、身近な人を大切にする効果についてお伝えいたします。
身近な人との関りが重要である2つの理由
身近な人を大切にする重要性が明らかな点を2つ挙げたいと思います。
まず、1つ目に挙げられるのが、身近な人との関わりにより「自分」が作られていくことです。
カルマの法則により、人間は誰しも世界に対する行為により自我(自分)がつくられていきます。
例えば、誰かを悪く言うなら、物事の悪い面が気になる性質の自我がつくられ、誰かを褒めるなら世の中の良い面の方が目につく性質の自我がつくられます。
それで、身近な人との関りは当然、”自分による世界への働きかけ”として回数が多くなります。
そのため、身近な人を大切にするほどに、より良い自我(人生を生きやすくする性質)が得られるのです。
次に身近な人を大切にする重要性が明らかな点で、2つ目に挙げられるのは、身近な人は「自分にしか助けられない人」である確率が高いからです。
過ごす時間の長い身近な人は、他の誰でもなく、自分によって幸せにしたり、何らかの貢献ができる機会が多くなります。
それで、カルマの法則上、自分にしか助けられない人を助けることがもっとも貢献度合いとして大きく、また、自身に対する良い影響が大きくなります。
例えば、どこかの宗教組織の教祖を崇拝した結果、自身の子供を蔑ろにしているとします。
この場合、自分にしか助けられない存在である子供を蔑ろにしているということで、カルマの法則上、自身に対してあまり良い影響は無いでしょう。
その結果、その行為の性質と同様の、《外面的なことに囚われ、真に大切なことが出来なくなる性質の自我》が強まり、また、その事による問題はより深まっていくでしょう。
その逆に、子供を大切にしていたならば、その行為の性質と同様の、『真に大切なことを見極められる性質の自我』がつくられ、さまざまな問題を解決できるだけの知性を授かることができるでしょう。
上記の子供の例と同様に、身近な人を大切にすることにより、真に大切なことを見極められる知性が得られていきます。
これは、人生のあらゆる面において合理的な判断ができるようになるという事でもあります。
ただ、次に考える必要があるのは、身近な人を大切にするとはどのようなことか?ではないでしょうか。
身近な人を大切にする3つのポイント
誰かを大切にする事の定義は人それぞれだと思います。
それで、僕が定義してみた所、相手を大切にするとは
自分よりも相手を重視すること
となりました。
この定義に合わせて考えた結果、身近な人を大切にする場合、次にお伝えする3つのポイントが重要になると思います。
- 相手からの反対意見があれば、それらを素直に聴いて、実際にやってみる or 実際にやらないまでも検討はしてみる
- 相手のしてほしい事をする
- 相手の世界観を大切にする
相手から自身の価値観に沿わないことを言われることがあります。
それらを一蹴するのでは、相手を自分よりも重視していることにはなりません。
そのため、まずは、相手からの反対意見があれば、それを素直に聴いてやってみることが大切になります。
これらの良い点は、そもそも、身近な人は自身には無い美点を持っていることが多いことにあります。
そのため、反対意見を聴くことにより、自身では到達しえない良い答えに辿り着けることが増えるでしょう。
そもそも、カルマの法則上、身近には自身にとってもっとも学ぶべき価値観の人が配置される傾向があるため、身近な人の反対意見を聴くことにより、自身の成長が速まるのです。
また、人生(カルマの法則)は自身の価値観を脱するような行動ができた時に、長期的な良い結果が得られることが多いですので、そのような意味でも反対意見を聴くことは大切になります。
自分が相手のためにしたいと思う事と、相手のしてほしいことは違います。
例えば、自分は相手を旅行に連れて行ってあげたいと思っているとします。
しかし、実際の所、相手は食事の後に「みんなの分、お皿を洗って後片付けをしてほしい」と思っているとするなら、それをする事が大切になるでしょう。
あくまでも相手のしてほしい事をすることが重要になると思います。
相手には相手の世界があり、信じていることが様々あります。
そして、相手が、自分とは違うものを信じている場合もあるでしょう。
そうした時に、相手の信じているものを無暗に否定しないことが、相手を大切にしていることになると思います。
例えば、相手が「お守りを持っていることで神様に守られる」と信じている場合、いかに自身がそれを不合理に思っても無暗に否定しないことが大切だと思います。
仮に、それが真実からかけ離れたものだとしても、人には失敗を経験する自由と権利があります。
また、無暗に否定するよりも、相手の自由意志を尊重し、信じているものを否定せずに「へぇ、そんなこともあるんだね」と共感してあげ、見守っていくことの方が、カルマの法則によるサポートが得られやすいでしょう。
そのサポートとは『相手が真実に気が付くための出来事が引き起こされる』というものです。
身近な人とのシチュエーションには様々なものがありますが、多くの場合、これら上記の3つのポイントが大切になると考えています。
ただ、最後に注意点があります。
身近な人とうまくいっていないから、自分はダメということは無い
今回は身近な人を大切にすることで、人生がうまくいきやすくなる理由についてお伝えいたしました。
ただ、これを読んだ事で、身近な人とうまくいっていない人は精神で後れを取っているんだと思わない方が良いと思います。
というのも、これは事実と違うからです。
例えば、Aさんの身近な人が常に怒ってばかりいるような、いわば付き合う難易度が10の人だったとします。
その一方、Bさんの身近な人が常に朗らかで優しい、いわば付き合う難易度が2の人だったとします。
AさんとBさんが同じぐらいの優しさ・忍耐力などがあったとして、当然、Aさんの方が身近な人との人間関係はうまくいきづらいでしょう。
ですので、今の人間関係がうまくいっていないからといって、自身が精神的に後れを取っていることにはなりません。
また、真に人生をより良く生きている人ほど、エゴ(過去のカルマ)の解消が起こりやすいので、その件で身近な人との波風が立ちやすくなるなどの事情もあります。
さらに、その身近な相手と長く確執がある場合、その相手との関係をより良くするためには一回り大きな努力を要するでしょう。
ですので、身近な人とうまくいっていない人は努力不足・精神の質が低いといった認識はしないほうが良いと思っています。