保身に走る人は上司、男性、女性問わずに沢山います。

しかし、実際の所、保身に走っても長期的に身を守ることはできません。
というのも、保身行為により敵がつくられることがすでに明白だからです。

今回の記事では、保身による精神世界が現実におよぼす影響についてお伝えいたします。

保身に走ることは精神世界において敵をつくること

保身というのは自分の身を守るための立ち振る舞いなのですが、これには《自分に対して危害を与える存在がある》ということが自身の精神世界において前提となっています。

すると、その精神世界が現実に投影されるがゆえに、自身を害するような存在を出現させてしまうのです。

そのため、保身による行動は実際の所は身を守ることにはなっていません。
目の前の害を逃れたところで、別の害を生むといったループに繋がってしまうでしょう。

「何か恐れるものがあって、そこから逃げるほどに、追いかけるように困難が起こってくる」

といった現象は、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
これは保身行為が精神世界において敵を生んでいるがゆえに、何らかの、自身に害をもたらすものが出現している状態です。

では、どうすれば良いのでしょうか?

保身の思いが中心なのであれば、その行動を封じる

その行動に保身の思いが絡んでいることが分かったら、それをしないようにします。

例えば、保身のために何かを言い訳したくなったら、あえて、それをしないようにしていきます。

すると、言い訳をした場合よりも明らかに長期的に良い結果になります。
実際の所、過去のカルマ(自我)の解消のため、言い訳をしない事で誤解を受けることなどはあるのですが、その場合においても、必ず長期的に見ると良い結果になります。

ただ、多くの場合、保身の思いから今の時点で解脱できてはいませんので、何かしら保身の思いによる行動は生じるでしょう。ですので、あくまでも、『保身度の高い行動を避ける』と考えることが大切だと思います。

ちなみに、自身の行動を点検する目安として、自身の思い以外にも良い判断基準があります。

それは、自身だけの利益になる行為か、自分や他の多くの人のためになる行為かという基準です。

例えば、寄付(自身のお金を人のために役立てる行為)などについても、「精神成長しないと、自身の行きつくであろう死後の世界が貧しくなってしまう」といった保身は生じると思いますが、これは保身度が低いと思います。
というのも、お金を貯めることで保身に走る人と比較すると、お金ではなく、精神成長によって保身を図る人の方が保身度は低いからです。

保身の度合いにはピンからキリまであり、外面的な価値しかないものを拠りどころにするほどに、それは保身の度合が強いと考えても良いと思います。

また、逆に、自身の精神世界が豊かになる行為というものがあります。

自身の精神世界が豊かになる行為

上記にもあった、保身度の低い行為こそが精神世界が豊かになる行為です。

あえて言い訳をしない場合においても、精神世界において「自身の正しさは世界が証明してくれる」といった思いが増し、実際に、世界が自身の正しさを証明してくれるような出来事が起こりやすくなります。

寄付についても、自身のお金を他者のために役立てることで「自身には分け与えられるだけのものがある」という思いが増し、実際に、自身に対する恵みがやってくるでしょう。
(お金でそれが返ってくると決まっているわけでは無いですが、お金が無い場合においても、不思議と困窮とは縁の薄い生活になっていく傾向があります)

このように、自身の行為の前提にある思いは精神世界に刻まれます。
こうした一面がありますので、保身を図らなければ生きていけないなどと思わない方が良いと思います。

自身の精神世界を考慮して、自身の心が豊かになるような行為をすることが大切だと思います。

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