カルマの法則において、覚悟は未来の困難を減らすことになります。

「前日に仕事でミスして、叱られると覚悟をした上で次の日に会社(学校)に行ったら、思っていたよりも叱られなかった」

そんな体験を多くの人はしてきているのではないでしょうか。

今回の記事では、覚悟により困難が回避されやすい理由についてお伝えいたします。

覚悟はその困難が起こる理由を無くしていく

人生上で起こる困難は、その困難が葛藤を生むからこそ引き起こされるものです。
なぜかというと、その人が持ち合わせている自我(カルマ)は葛藤を経て解消することが織り込み済みだからです。

例えば、過去に誰かの悪口を言った場合にできる自我は、「逆に、自身がその悪口を言われることでの葛藤を経験する」までが織り込み済みとして形成されています。
そのため、人生上では、葛藤が引き起こされるような困難を経験し、自我(カルマ)が解消されていくことが多いです。
(なお、人が持ち合わせている自我は潜在的自我まで無数に存在し、それらほとんどが解消対象となっていると思います)

しかし、その困難を受け取ることに対して覚悟が出来ていたらどうでしょうか?

その困難が生じる必要性が下がるのです。

その困難が”成長のための葛藤”を引き起こさないのであれば、そもそも、困難が生じる必要はありません。

具体的な例を挙げますと、学歴にコンプレックスのある自我を持つ人の場合ですと、学歴で蔑まれることが多くなるでしょう。その葛藤の中で、学歴に依存した精神を解消していくことになります。

しかし、学歴で人から何か言われる事に対して覚悟できたらどうでしょう。

「学歴について言われる事など何でもない。学歴以上に価値のあることなど私は沢山知っている」

と心底思えたとしたら、それは、学歴で蔑まれる必要性が無くなるということです。

この事から分かると思いますが、多くの場合、覚悟とは、真相を悟ることから生じるものだと思います。
また、真相を悟ろうとすることでも覚悟に繋がっていくでしょう。

真相を悟ろうとする事での覚悟

学歴の例を用いると、学歴=自分の価値ではないと真相を悟ったということになります。
そのため、学歴にまつわる困難の多くが必要の無いものとなりました。

では、その境地にいたるためにはどうしたら良いのでしょう。

これには表面的な対処法根本的な対処法の二つがあります。
どちらも大切だと思いますので、両方ともお伝えいたします。

表面的な対処法

学歴について何かに蔑まれた時、また、自身に”学歴さえあれば…”といった思考が生じた時に、「学歴などに真の価値は無い。相手も自分もいつか悟れるといいな」といった形で思い直すようにするだけで良いです。

この思い直し(真相に適った思いを持つこと)が、真相に適った見識に、より早く到達することに繋がります。
すなわち、真の意味での覚悟に繋がっていくでしょう。

根本的な対処法

学歴に精神を依存させている際に、実際に学歴が低い場合ですと、その事で強い劣等感を抱いています。
そして、その劣等感による行動をできるだけ避けるようにすると良いでしょう。
例えば、この場合ですと、劣等感により本を沢山読んだりなどの事をするのですが、それらを極力しないようにしていきます。

「劣等感をバネにしてより知識などが得られるならいいのでは?」

という考えも一理あるのですが、これだけですと、知識を得た際に、学歴の代わりに、その知識の無い人を蔑む思考にシフトするだけでして、本質的な意味で成長をすることが出来ていません。

そのため、劣等感による行動を極力防ぐといったことが大切です。
ただ、この過程はとても苦しく、難しいことですので、できる範囲で出来れば素晴らしいことでしょう。

その際は、行動したい時ほどあえてその行動をストップし、ただ座って何もしない時間を取るなどを繰り返すのも良いです。これは本質的な意味での良い瞑想法だと思います。

できない場合は表面的な対処法をするのでも十分に良いと思います。

なお、他には、人のために身を尽くした奉仕(寄付や他の貢献活動)なども、困難を生じさせる自我(カルマ)そのものを解消する力があります。
これらも根本的な対応の内に入るでしょう。

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