高い次元における努力は報われやすいです。
僕の場合、概念というものには次元があると考えています。
例えば、健康というテーマであれば、「風邪を引いた際に風邪薬を飲めば良い」というのは低い次元の概念だと思います。
この場合、風邪を引きにくくするために日頃から運動をしたり、栄養状態を良くすることの方が高い次元の概念になるでしょう。
今回の記事では、高い次元における努力に集中すれば、少ない努力であっても報われやすいという内容をお伝えいたします。
ここで言う”次元の尺度”とは何か?
次元の高い・低いの尺度はどこで決まるのかというと、その出来事が起こる因果関係の上位にあるか、下位にあるか?という違いだと思います。
これは川の流れにおいて川上にあるか、川下にあるかの違いに似ています。
川上から発生した汚れがあるなら、それは、川下をキレイにしようとしても報われません。
上記を例にするなら、風邪を引きやすい状態をつくってしまった問題の方が川上にあり、川下である、風邪を引いた時に風邪薬を飲めばよいというのは根本の問題解決にはなっていないでしょう。
そのため、風邪を引くこと自体は防ぐことはできず、むしろ、問題は悪化していく危険性もあります。
この場合ですと、風邪を引きにくくするための努力の方が報われやすいということになります。
高い次元の努力とは、問題を生じさせている根本原因に近いところに対する努力と言えるでしょう。
また、風邪を引きにくくするための努力は川上(因果関係)の最上部というわけではありません。
それよりもさらに川上では、「思考力」なども関係しています。
風邪を引きにくくするために何をするのか?と考える過程では、当然、より精度の高い思考を行う力なども関係があり、むしろ、普段は、この力を高めることに集中するほうが良いと言えます。
思考力などは、高い次元における大切な概念だと思います。
さらに、高い次元における概念であればあるほどに分野を問わずに通用するという事が言えます。
少ない努力なのに様々な分野で大きく報われる
思考力は健康においても関係がありますが、仕事や恋愛・夫婦関係・子育てなどにおいても関係しています。
そのため、思考力を高めるための努力に集中すると、1の努力が100の成果を生むといった、小さな努力なのに大きな成果が得られるような形になっていきます。
高い次元における努力であればあるほど、より広い範囲の分野にまでその良い影響が及んでいくのです。
ちなみに、思考力を高めるための努力をする場合、【事実に基づいた思考を心がける】という事が大切だと思います。
感情や印象などではなく、また、人の意見を鵜呑みにするのではなく、自身で事実関係を明らかにして考え続けることが大切になるでしょう。
なお、思考力もまた川上(因果関係)において最上部というわけではありません。
さらに川上にあるのは、カルマといった概念です。
これは僕が知り得る中では最上部にあたるものです。
カルマは思考力を超越する
思考力が及ぶのは自身が認識できる範囲のみです。
ですので、不測の事態には対応できないのが常です。
しかし、カルマは自身の思考力を超えて働くものですので、カルマの法則における努力をする人は、不測の事態においてもより良い選択ができるようになるでしょう。
思考力などもカルマ解消(精神成長)に比例して上がっていく部分もあるのですが、完全に、その通りというわけではありません。
そのため、「思考力が低かったとしても、なぜか、良い選択をしている」といった事もよく起こるでしょう。
優しさを持つ人達であればあるほど、長期的に良い選択をしています。
これはカルマ解消(精神成長)が進んでいることによるものです。
一方、思考力ばかりが高い人達は、思考力が高いばかりに賢くない行動を繰り返し、自分を貶めてしまうこともあります。
(自身の利益のために、思考力を使って人から何かを奪ってしまうなど)
ちなみに、高い次元における概念であるほど、人間には理解しがたい部分が増えてくると思います。
優しさを持つ人であるほどに苦労を背負い込んでしまうパターンも多くあるのですが、これは、死後の世界まで含めて考えてないと、それが最善であった理由は分からないでしょう。
しかし、カルマの法則における努力をすればするほど、死後の世界だけではなく、この世においても良い結果になっているのがより一層、明らかになっていくと思います。
以下の記事では、今回の記事に関連して「カルマの法則はこの世の恵みも保証している」という内容でお伝えしています。