資本主義の大元にはカルマの法則があります。

例えば、資本主義においては『行為者が何かしら社会的価値(特定の人が認める価値)のある事をすると、お金という形で報酬で返ってくる』という誰もが理解しているルールがあります。

その一方、カルマの法則においては、『行為者が誰かに与えた良い影響は、いかなる場合においても絶対的価値という基準に照らし合わせて価値のあるものを行為者に返す』という原理があります。

資本主義とカルマの法則で完全性を比べると、カルマの法則の方が比較にならないほどに上にあると思います。

その差は、「行為者の個性に対する報酬の柔軟さ」という面にも大きく現れています。
資本主義においては特定の人が認める価値に沿った貢献をした場合に、お金という決まった形で報酬を返すに対して、カルマの法則は特定の誰かに認められずとも、自身の行為に相応の報酬が、お金という決まった形ではなく、その人にとって絶対的価値の高いもので返すという違いがあります。

そして人類は無自覚にカルマの法則を再現しようとして資本主義を構築していきました。

貢献者に対して報酬という形で報いる仕組み

資本主義においては投資という概念があります。
出資者が何か社会的価値のある事を成そうとする企業に投資をし、実際にその企業が価値を産んだ場合に、出資者に配当という形で利益を還元します。

カルマの法則では、AさんがBの慈善団体に寄付をして、BはCの危険な状況にあった人達を助けます。すると、Bの慈善団体の人々だけではなく、Aさんにも「Aさんの事情に見合った絶対的価値の高いもの」として返ってきます

こうした事を分析すると、資本主義はカルマの法則に似せて作られていることがご理解頂けると思います。

というのも、人間の良心は無自覚にカルマの法則を理解しており、お世話になった人には何らかの形でお礼を返したいと思うものだからです。
そうした人間同士の良心に基づいた認識により、見えない法則であるカルマの法則は資本主義の形として人間の世界に見える形で顕現する結果となっています。
(権力者が利益を追求したいがゆえに作ってきた部分もあると思いますが、その場合においても、人間同士に良心による感覚が無ければ資本主義は成立しないでしょう)

ただ、資本主義は不完全です。
それゆえに、その不完全さの分だけカルマの法則が埋め合わせています。

資本主義の穴をカルマの法則が埋める

資本主義の大きな穴は「実際は素晴らしい貢献であっても、それに社会的価値を認める人がいなければ報酬を返さない」という部分にもあるでしょう。
そのため、実際は大きな働きをしている人々はお金という形では報われていないケースは多々あります。

優しく立派な子を育てた親、給料以上に大きな働きをしているサラリーマン、危険地域で人々を助ける陰の英雄、親の介護に追われて仕事もできない日々を送っている人達など様々です。
そのため、こうした人達に対しても、その人に見合った絶対的価値の高いものをカルマの法則は返してくれています。
絶対的価値という概念についてはこちらの記事で詳しく解説しております

ちなみに、この絶対的価値という基準は人間の80年ほどの一生において計られる以上に、死後の世界での1万や100万年以上までも続く生においても価値を発揮するという基準です。
例えば、お金はこの世でしか価値を発揮できません。そのため、資産の大きさは、ほぼ全ての死後の世界にて無価値となってしまうどころか逆にマイナスとなってしまう事もあるでしょう。
人を省みずに貪欲にお金を自身の元にかき集め続けた人は、貧しい精神を得てしまっているので、死後の世界においてはその貧しさが環境に反映されてしまいます。

ですので、この世において価値があるとされた「お金を稼ぐ能力・知識・意欲・自信」などは死後の世界における長い生においては絶対的価値が著しく低いということになります。
(しかし、これは、お金を稼ぐというテーマだけ抜き出した場合の話であり、利益を上げる中でより多くの人達の幸福のために尽くしたのであれば、相応に大きな価値を得ています)

ちなみに、資本主義は実際に世界のためになっている人達に対して見返りを返さないこともある、とお伝えしていますが、それは人間の精神成長のために必須な環境を作り出している面もあります。

良いことをすればすぐに物的恵みが得られる世界の問題点

良いことをしたらした分だけ、資産が大きく膨らみ、自身の言うことばかりを聴いてくれる人達に囲まれ、何不自由の無い暮らしができるとなったら、それは果たして人間の成長にとって良いでしょうか?

もし、カルマの法則がこのような仕組みであれば、人間は全て利己的でわがままな存在になってしまうでしょう。

そのため、今のような、資本主義で報われないような貢献でも、カルマの法則が絶対的価値の高いもので返してくれている(しかも、それらが何かは真剣に考えないと分からない)といった形の方が、人間の知性は奥深いものになり、他者のためになる勇気なども大きく育つと思います。

このように、一見、カルマの法則が見えにくい世界である方が人間の精神成長が可能になるでしょう。
僕達が生きているこの場は、驚くほどに、精神成長にとって良く出来た場であるとも言えます。

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