人生においては執着を断つほどに良い結果が得られます。

執着を僕が定義すると、「気を向けるべき所に向けられなくする、他の何かへの思い」です。
また、気を向けるべき所は何を基準にして決まるのか、については、道理に適っているかどうかで判断します。

今回の記事では、執着を断つほどに良い結果になる理由についてお伝えいたします。

執着を断つほど道理に合う行動ができる

例えば、子供を優しい子に育てたい、と思っている育児中の母親がいるとします。
食事後の後片付けの時に、子供は幼いなりに食器を運ぶなどのお手伝いを始めました。
その際に「危ないから止めて!」と叱り、母親は子供に何もさせないようにしました。

この場合、優しい子供に育てたいのであれば、食器を割るリスクを許容してでもお手伝いをさせてあげた方が良いでしょう。また、「お手伝いをさせてあげた事による子供への影響」「食器を割った事による未来への損失」の両者を天秤にかけた場合、優しい子供に育てたいのであれば、明らかに前者の方がプラスになります。

ですので、この場合、《食器を割られたくない!》(後片付けが面倒だし、子供がケガをする)という思いが執着にあたり、道理に合わない行動を生んでいました。

執着の特徴として、目の前の現象に対して感情的な反応が伴うことが多いです。

それで、次に、執着の根本にある原因についてお伝えいたします。

執着の根本原因である自我は短期的視野による行為で生じる

執着を生む根本原因は、過去の行為により出来た自我にあります。
そして、過去の行為が短期的視野によるものであれば、その行為により形成された自我は短期的視野による行動を生みやすく、長期的視野における道理に合わないような行動を生じさせていきます。

具体例を挙げますと、過去に誰かのものを盗んだり、奪ったりした場合、それは短期的視野による行為だったとします。
すると、その行為は「手っ取り早く利益を得たい」という性質の自我を生みだし、その後の人生において、手っ取り早く利益を得るための行動が多くなります。

すると、長期的に物事を考えなければいけない場面において、常に、短期的利益に繋がりそうなことに対する思いが抜けないのです。

この真実と乖離した思いこそが執着です。

これらの事が分かると、執着を断つための方法が観えてくるでしょう。

執着を断つには、目の前の現象に踊らされず長期的視野で考える

目の前の現象に対して感情が動いた時には、まず、その行動をストップする習慣をつけます。
ほんの些細な事でも良いのです。

例えば、休憩室でくつろいでいた時に、苦手な上司が来た際に、いつもであれば焦って姿勢を正そうとする所を、あえて、焦りを感じた際にそれをスルーして同じ姿勢を保ったりなど、こうした些細な事から始めるのが大切です。

すると、執着の根本原因であるところの、「出来事に対して感情的に反応する自我」を解消するための流れをつくることができます。

他には、動画でも解説しているように、仕事で煮詰まった心境の時ほど遊びに出かけるなど、感情的反応では通常取らないような余裕のある行動を取るのが良いでしょう。

それらの執着を外すような行動が長期的に報われるよう、人生は導いてくれています。
(例 人間関係が良くなる・仕事上の良いアイデアが浮かぶなど)

ちなみに、「短期的視野による行為により自我が形成されるのであれば、その自我によって短期的視野な行為をしてしまうといった形で、ずっとループし続けてしまうだけなのでは?」
と感じる人も多いと思います。

これについては、ずっとループし続けることはありません。

カルマの法則は現状の自我の責任を多く免除してくれている

子供が子供らしく振る舞うことを多くの人が大目に見てくれるように、カルマの法則は、その自我の性質に沿った行為をしてしまう人間に対し大目に見ています。
そのため、誤った見識があるゆえの誤った行為に対しては、「より一層、誤ってしまう自我」のようなものは形成されません。
もしそうであれば、人間はずっと過ちを続けていってしまうでしょう。

そのため、カルマの法則では、現状の自我を破るような行為の価値をかなり大きく見ていて、それで過去の過ちを大きく払拭できるようになっている、と思います。

以下の記事では、今回の記事に関連して「感情のコントロールによるカルマ解消」というテーマでお伝えしています。

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