死後の世界(霊界・あの世)における地獄や天国の存在についてです。

「悪い事をすると地獄行きになる」「良い事をすると天国に行ける」といった事は一般的に良く伝えられていることだと思います。

実際、死後の世界に地獄はあるのか?

僕の結論からすると、解釈しだいではあると思うし、解釈しだいでは無いと思います。

今回の記事では、死後の世界における地獄や天国の実体についてお伝えいたします。

死後の地獄のような世界

そこが地獄かどうかは本人の感じ方次第と言えますが、本人の精神構造の問題点を痛みを持って知らしめる世界のようなものは存在しています。
(実は、これ自体は地球での人生も同様でして、その意味では人によっては地球は地獄ですし、天国にもなり得るでしょう。)

死後の地獄のような世界を具体的にお伝えすると、経済的な意味で人を奴隷にしたり、搾取をしてきた結果、人格において傲慢さを負った人であるほど、資本主義による過酷な競争に溢れた世界に行くでしょう。
ただ、そこは苦しい事ばかりではなく、成り上がる楽しさなどもある世界ですので、この世で強力な知恵を培った人であれば成り上がることもできるでしょう。
しかし、多くの場合、そこは弱者を切り捨てる行き過ぎた資本主義社会ですので、経済的に転落し、過酷な貧しさを経験します。
そうした長い日々を送る中で、自身の価値観が間違っていた事を悟っていきます。
その結果、競争に負けた人間から悟っていく(もっと幸せな世界に行く)のですが、中々、皮肉なものかもしれません。

他は、戦争や家庭などで、暴力を振るうことでストレス解消をしていたり、暴力により他者に対する優越意識を強固に持っていた人であれば、暴力が支配するような世界に行きます。
これも上記のように、他者よりも強い力と意志力を持っていれば、成り上がる事で楽しい日々を送れる場合もあります。
また、先にお伝えしている行き過ぎた資本主義社会の成功者といった人物とコネが出来て、タッグを組むことで事を有利に進められる事も、場合によってはあります。
この世において、ヤクザと経済的成功者が組むことがあるのと同様でしょう。
(多くの場合、両方の地域は分離しておらず、交わって存在しているためです)

しかし、自身より強い人間など他に多くいるので、多くの場合、恐怖の毎日になるでしょう。
こちらもまた、暴力においてより虐げられた人間から悟っていきます。

このように、人間は、自身の精神構造通りの世界に行きつき、自身の精神構造の問題点を痛みをもって知る結果になることはあります。

ただ、これらはあくまでもその人の精神世界において「それ以外の価値基準を知らない」ゆえに行く事になるのであり、外部から「地獄に行きなさい」と言われていくわけではありません。

次に、天国のような世界についてです。

死後の天国のような世界

死後の世界のとある地域においては、優しい人達が集まって暮らしています。

景色はこの世には無い人間には知覚すらも出来ないような美しい色彩に溢れた、雄大な大自然、そして、さらにはこの世には無いような材質で出来た輝きを放つ建物であったりなど、天国のような世界であるほどにこの世とかけ離れた様相になっています。
そこに住む人達は「人のためであれば無償であっても役に立ちたい」という価値観(精神構造)を持つ人ばかりですので、資本主義などのルールが必要ありません。

お互いを助けたり、喜ばせたりすることに一生懸命ですので、とても豊かな世界が形成されています。
集まって楽しいことをやるのが好きな人達の地域においては、毎日、お祭りのような催しがどこかで行われています。
静かな時間を過ごすのが好きな人達の地域においては美しい色彩の大自然の中にある村のような場所で、住民同士で仲良く過ごしていたりするでしょう。

さらに言えば、天国のような世界であるほど、魔法のような力などを当たり前に使っています。
テレポートや空を飛ぶ力、物質を創造する力、物体を動かす力、人々に幻影を見せる力など、ありとあらゆる力が日常的に使われています。

例えば、この世界においてもコンサートなどが開かれたりしますが、歌手が歌声に不思議な力を宿すことで、その歌に相応しい情景が空などに投影されたり、さらには、歌声に強い力をのせることで地形そのものを変化させたり、創造したりなどのこともあったりします。

万事、このような様子ですので、魔法のような力により、人々の幸せな暮らしはさらに際立っています。

ただ、天国のような世界であるほどに、ただ遊んでいるわけではなく、別の世界の人のためにも様々な事を行っています。

地獄・天国のような世界も地球圏世界の中で共存している

僕達の住む地球においても地域によって文化が違います。

同様に、死後の世界においては地域によって文化も違えば、その地域を支配するルールまでも違うのです。
さらには、物理学のような、実際の力学すらも違います。

例えば、行き過ぎた資本主義社会が支配する地域においては、魔法のようなものはあまり存在できません。
しかし、素直で心が美しい人達の地域においては当たり前に「空を飛ぶ」「自身の姿形を変える」「物質を創造する」などの魔法のような物が使えたりします。

他には、暴力が支配する地域においては、暴力による威力が増しています。
そのため、場所によっては格闘漫画のような闘いが繰り広げられている地域もあります。

これらの事がなぜ起こるのかと言うと、そこに住む人達が、それを潜在的に望んでいるからです。

例えば、暴力において自信がある人は「体の機能が何千倍になって、一人で何千人も蹴散らしてみたい」といった願望を持つでしょう。
そうした潜在的願望を持つ人が集まっているゆえに、その地域においては、身体の機能が向上してそれらが暴力に発揮されます。

そして、一人の人間により多くの人間が害される世界が具現化しています。

逆に、優しい人は「誰も苦しむことのない、全ての人が恵みを受けられる世界が良い」と願うでしょう。
そのため、誰も苦しまないために必要なものとして、無限の資源から何かを取り出せるような魔法であったり、より自由に行動するため空を飛ぶことであったりが可能になります。
(こちらに関しては、地域の指定なく力を発揮できる場合もあります。というのも、優しい人の考えが普遍的な真理に根差していて、その普遍性が顕現されるためです)

このように、そこに集まった人達の自我による潜在的願望を基に、その願望が具現化していくべく様々な力学が働いています。また、地域によって働く力学は違うものであったりするのです。

人間は本質的に世界そのもの

人間の精神構造に応じた世界が創造されるというのは、そもそも、『人間は本質的に世界そのものである』という前提があるからです。

それゆえに、一人の人間が救われれば、その人間の救われた精神世界(美しい世界)は素晴らしい地域性をつくり、そこに来た人をさらに救っていくことになるでしょう。

そのため、一人の人間の心を救うことは、一つの世界を救ったことに相当する価値があります。

死後の世界は人々の精神構造が投影される真相の世界です。
そのため、自身の精神構造に相応な場所や条件が作り出されていきます。
その結果、その地域ごとに異なったルールが適用されることになっています。

死後の世界の天国も地獄もこのように出来るのであり、誰かに裁かれるわけではなく、本人の価値基準に沿った世界に行きついています。(実際は、その本人や他の人々の精神により創造されている、ということでしょう)

以下の記事では、今回の記事に関連して「輪廻転生の仕組み」についてお伝えしています。

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