この世における「成功者」というと、何か大きなことを成し遂げた人間や
何か多くのモノを手に入れた人間を指すのが一般的です。

しかし、上記の基準で考えるとほぼ間違いなく、摂理による成功の判断基準が見えなくなるでしょう。

摂理が成功の基準としているのは下記の2点です。

・どれだけ世界全体のために身を尽くせたか?

・どれだけ外面的な物に囚われない精神を築けたか?

だけです。

摂理は外面的に大きな成果を出した人よりも、
外面的に大きな成果を出していない人の方を、高く評価していることがあります。

そこにも合理的な根拠があります。

例えば、

Aさんは自身のビジネスによって流通革命を起こし、世界の物流をよりスムーズにするきっかけになりました。

その結果、莫大な資産を構築し、
その資産の多くを自身が立ち上げた慈善団体のために活用しています。

その慈善団体は発展途上国におけるビジネス活動を推進するための活動を行っています。

Aさんは誰もが知る大実業家です。

一方、

Bさんもビジネスをしていましたが芽が出ず、
自身のビジネスよりも世界のためになる活動をしていると思える慈善団体へと貯金をはたいて寄付をしました。

その結果、
世界中のビジネス(経済)が過剰に発展することでは、世界から競争は消えず、
世界全体が助け合える社会への遠回りになってしまうという認識が生まれ、
助け合いの社会を作るために無償奉仕の大切さを様々な人に対して説きはじめました。

Bさんは資産などゼロに等しく、変わり者扱いをされています。

摂理から判断した時に、どちらの人間が成功者でしょうか?

総合的に見るとBさんの方が成功者と言える人物でしょう。

もちろん、Aさんの貢献はムダでは無く、その次元においては最善の貢献をされています。

ビジネスに疎い人達の意識改革によっても、世界は少しずつ良い方向へと変わるでしょう。

しかし、

ビジネスという外面的なことに囚われている以上は最高の貢献が出来ているとは言えません。

”世界中で経済における競争が多くなる”という回り道をしてしまうからです。

実際の所は、世界全体で助け合えればビジネスなど必要無くなります。

誰かのために自身の財産などを無償で分け与える人間が増えれば増えるほどに、世界全体は恩恵を受け取ることができます。

誰も所有欲を持たない世の中では、
寄付によりあらゆる仕事の資金源が賄われるので、ビジネスの考え方なども必要無くなります。

また、他者のために働くことを厭わない人達ばかりであり、労働環境も優れているので働く人には事欠きません。

この段階の世界では、誰もが精神進化の道のりを理解しているので、
他者のために尽くす度合いの高い仕事であるほどに倍率の高いものになります。

そして、衣食住、あらゆるモノが無料化するため、飢える人も凍えて亡くなる人もいなくなるでしょう。

さらに、世界のためになるアイデアであれば、すぐにお金やあらゆるリソースが集まる社会です。

「ビジネスによって自身(自社)の利益を最大化する」

という考えをする人間はこの段階の世界には存在しません。

このような事情があるので、
ビジネスを通じた貢献にこだわるAさんよりも、ビジネスを超えた世界を見すえているBさんの方が、精神進化という面では先を行っているでしょう。

現在の世ではBさんは変わり者扱いをされ、経済的に過剰に豊かになることはできませんが、
変わり者扱いをされた分まで精神進化が速くなります。

真の成功者は著名な人間には少ないのが実情です。

誰からも注目されない所で他者のために尽くす人間の中に真の成功者と言える人達がいます。

ただ、忘れてはならないのは、
大実業家と言われる人達のような、ビジネスから世界を良くする人達も大切であるということです。

人類の進歩は徐々に進んでいき、今の段階では、
「自身の利益を最大化するためのビジネス」から「世界全体にとっての善を成すためのビジネス」
という方向へシフトするのが大切でもあり、それらを成し遂げる役割も必要になっています。

それらのプロセスに関しても、Bさんのような存在が増えるほどに速く進むのですが、
Aさんのような大実業家達も連鎖的に世界にとって良いビジネスを心がけるようになり、世界全体が改善されていきます。

現時点で、摂理が観るような真の成功者は高い評価をもらえるような社会ではありませんが、
だからこそ、真の成功者にとって素晴らしい環境になっています。

真の成功者と言えるほどに精神進化を遂げた存在であれば、
誤解を受けた分だけ摂理による大きな埋め合わせがあることを理解できているからです。