家族関係は多くの人にとって悩みの種であるようです。
ただ、摂理により、
家族関係はカルマ解消や精神の進化にとって最善になるように組まれています。
今回は、家族間に働く精神進化の原理について解説いたします。
それらを簡潔にお伝えするなら、
「自然と、お互いの精神的欠点(エゴ)を削り合えるように家族関係が組まれる」
と言えるでしょう。
例えば、
何でも一人でやる責任感の強い母親がいます。
精神的欠点は”人を頼れない・信頼できない”という所です。
すると、その母親の子供は、
”他者に頼りすぎる”といった精神的欠点を先天的に持っている可能性が高まります。
この場合では、母親が子供を信頼し、
何らかのことを任せたりしている内に子供の自立心が育っていくようになっています。
しかし、母親が、
人を信頼できないといった精神的欠点のままいけば
子供の世話をやりすぎて子供の自立心も育たない結果になるでしょう。
このように、親がエゴ(精神的欠点)から脱するほどに、自然と子育てが上手くいくように摂理が働いています。
「自身の精神の進化は、必ず、家族全員の進化を促進させることになる」
ということです。
ただ、子育てには、
家族間における別の摂理も働いているため、自身の精神の進化と比例して子供(家族)が向上していくわけではありません。
そのため、精神の進化を遂げた親の元に問題児が存在していることは多数あります。
下記の2点の視点により、詳細にお伝えいたします。
1 各自の進化は自由意思により委ねられているため、自身の進化は他者に対する間接的な影響が大部分になる
2 進化を遂げた親の元には問題児が産まれやすく、それが、お互いの進化にとって最善である
1について解説いたします。
摂理は各自の自由意志を何よりも尊重しています。
そのため、Aさんの精神の進化によって自動的にBさんの進化が起こるようにはなっていませんね。
(家族間に関して言えばですが)
Aさんが進化を遂げた場合では、Bさんにとって進化を遂げやすい状況が現れてくるのです。
例えば、
母親は何でも1人でやり子供の世話まで全てを先回りしてやってしまうのが欠点であれば、
進化を遂げると、子供の事を信頼しそれが言動や行為に現れます。
そして、様々なことを任せられるようになります。
一方、他者に頼りすぎるといった欠点を持つ子供である場合、
子供は母親から信頼の念を感じ取り、また、様々なことを任せられます。
すると、自立心が育たざるえない状況が実現されます。
また、家庭以外の場所でも、摂理により、自立心を大きく促進するための出来事が引きこされます。
これらの状況は子供にとって辛いことではあるのですが、自由意志で克服することになります。
「母親の精神の進化により子供が進化せざるえない状況が間接的に用意され、
それを、子供が自由意思により克服していく機会が与えられる」
ということです。
結果的には、母親の進化は子供の進化に直結するのですが、
それは子供が進化せざるえない状況が整えられるといった間接的な影響によって行われます。
一方向に流れる大河をイメージしてください。
人間はみんな進化の方へとゆっくり流されるのですが、自由意思により逆らえるほどのゆっくりさです。
しかし、母親が進化をとげるほど、子供を取り巻く川の流れが進化の方へとスピードを上げていきます。
(母親を取り巻く川の流れもスピードを上げていきます)
それでも本人の自由意志が逞しく可能性に溢れているほどに、
母親が起こした進化の流れに逆らうこともできるということです。
次に、2の、
「進化を遂げた親の元には問題児が産まれやすく、それが、お互いの進化にとって最善である」
について解説いたします。
精神進化を遂げた親に進化を遂げた子供が産まれるなら、それは世界全体から観た時に、もっとも不合理なことです。
トレーニングで例えるのであれば、それは、
180キロのバーベルを上げられる人に、10キロのバーベルを与えるようなものです。
精神(筋力)が衰えてしまうでしょう。
ですので、精神進化を遂げた親に対しては、
問題児であるけども相応の可能性を秘めるダイヤの原石のような子供が預けられます。
その子が親の影響を受けて精神進化を遂げた時に、
世界に対して大きな影響を与えることになるよう親子の縁が組まれています。
そうなるまでの道のりの中で、お互いの進化にとって最善な関係が用意されています。
進化を遂げた親からすれば問題児というのは、さらなる負荷であり進化の機会です。
問題児からすれば算数で言うと、足し算のような易しく学びやすい機会です。
この記事でお伝えしている原理は親子に留まらず夫婦関係にも及びます。
本質的進化を遂げた人間であるほどに、ダイヤの原石のようなパートナーを得ることになるでしょう。